真朱の日々の徒然を。 主に、乙女ゲーや三国志、そのほか諸々趣味について語りまくります。一気呵成にのほほんと運営中・・・。
はい、こんにちは!
今回は永泉×あかねでお送りします。
はっきり言って眠いです。こんな夜更けまで何やってんでしょうね、私。
でも、たのしーから良いんだもん。
脳にはいいのよ、きっと。
どーも、ドーパミンが足りてない状態っぽいですからねー。
それでは始まります。
ドウゾ(^_^)v
☆3/20Web拍手ありがとうございました!☆
今回は永泉×あかねでお送りします。
はっきり言って眠いです。こんな夜更けまで何やってんでしょうね、私。
でも、たのしーから良いんだもん。
脳にはいいのよ、きっと。
どーも、ドーパミンが足りてない状態っぽいですからねー。
それでは始まります。
ドウゾ(^_^)v
☆3/20Web拍手ありがとうございました!☆
___________________________________________________
潔く、消えてなくなりたかった。
厳冬の中、咲き誇る、あの花のように・・・・・・・。
物忌みのため、今日一日はあかねは自分の局から出ることができない。
藤姫からの文には、清浄なる神子の身は、八葉がそばに控えることで、その影響を抑えられると、したためてあった。
文はもう一つあった。
あかねからのものであった。
あかねの文の内容はこうだった。
『明日は物忌みなので外には出られないそうです。
永泉さんに付き添ってほしいのですが、ご都合はいかがでしょうか。
明日お会いできるのを、楽しみにしてますね。
あかね
追記
散策の途中できれいな椿を見つけました。
永泉さんに喜んでもらえると嬉しいです。』
たどたどしい文ではあったが、一字一字が丁寧に書かれている。
神子の性格がそのまま表れているようで微笑ましい。
そして、文に添えられた椿に、永泉の心は躍った。
春も、もう半ばを迎えており、椿でなくとも桜や山吹も今が盛りを迎えている。
むしろ椿が咲く時期は、初春。
今、咲いている方が珍しいのだ。
そんな花を一体、どうして…?
永泉の疑問は尽きない。
「椿は、わたくしの好きな花なのですよ。」
気づけば、そう語っていた。
「わたくしは常々、この椿のようになりたいと、思っているのです。」
椿は、その時期を迎えると、一輪一輪落ちてゆく。
まるで、自分の役目の終わりを悟るかのように。
この世から、潔く消えてなくなりたかった。
だから俗世から離れ、出家もした。
御仏に仕えるものとして、仏道修行に励んでいる。
しかし、それだけなのではないだろうか?
結局のところ、自分はただ一人の僧“永泉”ではなく法親王。
兄のたっての願いとはいえ、長いままの髪。
うまくいかない泰明との関係。
そして、あかねへの想い。
様々な思念、煩悩が己が身のうちに渦巻いている。
自分は椿のようになりたいのに。
あの花からは程遠いところにある己。
想えば想うほど、遠ざかる。
生きる、価値など、有りは――――。
「永泉さん、どうかしたんですか?」
気づくと眼前に少女の顔があった。
心配そうに瞳を揺らしながら、じっと見つめている。
「あ、あのすみません。少しぼうっとしてしまいました。」
努めて明るく永泉は笑う。
「永泉さん、あまり思いつめないでくださいね。」
突然、何を言うのだろう。永泉はわが耳を疑った。
「あ、あのお気を悪くされたのですか?」
「そんなことありませんよ。今日は永泉さんがきてくれたし、一番好きな花が椿だってことも教えてもらったし。永泉さんが手紙と椿嬉しかったって言ってくれたし。とっても今日はいい日だって思ってますよ。」
物忌みなのに不謹慎ですね、とあかねは笑った。
「椿って、いい花ですよね。だって、他の花が休んでいるときに一生懸命咲いているんですもの。」
ああ、この人はこういうものの見方をするのだ。
ひどく前向きで、まっすぐ進んでいく。
言の葉には力が宿り、いつも助けられている自分がいる。
「ええ、そうですね。」
ひとしずく、涙がこぼれた。
「本当に、そうですね。」
永泉は庭を見やった。その涙を少しでもあかねから隠すために。
春の日差しが暖かい。あかねの心のように。
永泉は椿のようになりたいと心から願った。
あかねが望んだ、あの椿のように・・・・・・。
――― 了 ―――
__________________________
@あとがきに代えて@
『椿は首から落ちる』
ってご存知ですか?
そういえば、花丸ごと落ちるよな、豪快に。
と思ったのがきっかけでした。
最初は4コマ漫画だったんです。
それが見る見る間にシリアスに・・・。
あれ、どこで道を踏み違えたかしら?
うーん。まあいいや。
潔く、消えてなくなりたかった。
厳冬の中、咲き誇る、あの花のように・・・・・・・。
花の行方
物忌みのため、今日一日はあかねは自分の局から出ることができない。
藤姫からの文には、清浄なる神子の身は、八葉がそばに控えることで、その影響を抑えられると、したためてあった。
文はもう一つあった。
あかねからのものであった。
あかねの文の内容はこうだった。
『明日は物忌みなので外には出られないそうです。
永泉さんに付き添ってほしいのですが、ご都合はいかがでしょうか。
明日お会いできるのを、楽しみにしてますね。
あかね
追記
散策の途中できれいな椿を見つけました。
永泉さんに喜んでもらえると嬉しいです。』
たどたどしい文ではあったが、一字一字が丁寧に書かれている。
神子の性格がそのまま表れているようで微笑ましい。
そして、文に添えられた椿に、永泉の心は躍った。
春も、もう半ばを迎えており、椿でなくとも桜や山吹も今が盛りを迎えている。
むしろ椿が咲く時期は、初春。
今、咲いている方が珍しいのだ。
そんな花を一体、どうして…?
永泉の疑問は尽きない。
「椿は、わたくしの好きな花なのですよ。」
気づけば、そう語っていた。
「わたくしは常々、この椿のようになりたいと、思っているのです。」
椿は、その時期を迎えると、一輪一輪落ちてゆく。
まるで、自分の役目の終わりを悟るかのように。
この世から、潔く消えてなくなりたかった。
だから俗世から離れ、出家もした。
御仏に仕えるものとして、仏道修行に励んでいる。
しかし、それだけなのではないだろうか?
結局のところ、自分はただ一人の僧“永泉”ではなく法親王。
兄のたっての願いとはいえ、長いままの髪。
うまくいかない泰明との関係。
そして、あかねへの想い。
様々な思念、煩悩が己が身のうちに渦巻いている。
自分は椿のようになりたいのに。
あの花からは程遠いところにある己。
想えば想うほど、遠ざかる。
生きる、価値など、有りは――――。
「永泉さん、どうかしたんですか?」
気づくと眼前に少女の顔があった。
心配そうに瞳を揺らしながら、じっと見つめている。
「あ、あのすみません。少しぼうっとしてしまいました。」
努めて明るく永泉は笑う。
「永泉さん、あまり思いつめないでくださいね。」
突然、何を言うのだろう。永泉はわが耳を疑った。
「あ、あのお気を悪くされたのですか?」
「そんなことありませんよ。今日は永泉さんがきてくれたし、一番好きな花が椿だってことも教えてもらったし。永泉さんが手紙と椿嬉しかったって言ってくれたし。とっても今日はいい日だって思ってますよ。」
物忌みなのに不謹慎ですね、とあかねは笑った。
「椿って、いい花ですよね。だって、他の花が休んでいるときに一生懸命咲いているんですもの。」
ああ、この人はこういうものの見方をするのだ。
ひどく前向きで、まっすぐ進んでいく。
言の葉には力が宿り、いつも助けられている自分がいる。
「ええ、そうですね。」
ひとしずく、涙がこぼれた。
「本当に、そうですね。」
永泉は庭を見やった。その涙を少しでもあかねから隠すために。
春の日差しが暖かい。あかねの心のように。
永泉は椿のようになりたいと心から願った。
あかねが望んだ、あの椿のように・・・・・・。
――― 了 ―――
__________________________
@あとがきに代えて@
『椿は首から落ちる』
ってご存知ですか?
そういえば、花丸ごと落ちるよな、豪快に。
と思ったのがきっかけでした。
最初は4コマ漫画だったんです。
それが見る見る間にシリアスに・・・。
あれ、どこで道を踏み違えたかしら?
うーん。まあいいや。
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プロフィール
書いてる人:
真朱
基本生態:
九州某所に生息する、ネオロマ(特に遙か)、ハートの国のアリス(クロアリ・ジョカアリ・アニアリ)をこよなく愛好する奇人です。
他にも、彩雲国、十二国記、ローゼンメイデン、ヘタリア、三国志(特に呉) Fate/stay night、Fate/Zeroなどもばっちこーいです!
筋金入りのヲタクで、妄想癖持ち。
むしろ妄想で3度のご飯が食べられます(何がだorz)
びば☆妄想!
はらしょー☆ヲタク!!
他にも、彩雲国、十二国記、ローゼンメイデン、ヘタリア、三国志(特に呉) Fate/stay night、Fate/Zeroなどもばっちこーいです!
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